学習内容
  • 費用の見越しの処理
  • 収益の見越しの処理

費用の見越しの処理

費用の見越しとは、当期の費用であるにもかかわらず、支払いが次期以降であるため、当期の費用として処理されていないものを、決算において当期の費用として処理することを言います。
費用として処理しますので、借方に記入します。

また、この費用に関する支払いを次期以降に行う義務がありますので、未払費用という負債の勘定科目で処理します。
負債なので貸方に記入です。

なお、未払費用という勘定科目のほか、未払利息や未払家賃などを使用する場合もあります。

仕訳の確認

事例を使って確認しましょう。
【例10-1】を見てください。

【例10-1】
借入金¥600は、翌年6月30日に返済することを条件に、×1年7月1日に借り入れたものであり、利息(年2%)は元本返済時に支払うことになっている。借入金の利息について、決算において必要な仕訳をしなさい。なお、当期は×1年1月1日から×1年12月31日までの1年とする。

費用の見越し

図を見てください。

青い部分が当期の1年間です。
そして、赤い部分が借入期間です。

利息を支払うのは次期の返済時なので、決算日時点においては支払いが行われていませんが、借り入れた日である7月1日から決算日までの6ヵ月間については当期に含まれているたため、この6ヵ月にかかる利息については当期の費用として処理する必要があります。

6ヵ月分の利息を計算すると、6円になります。この6円を支払利息として処理します。

そして、利息は未払いなので、未払利息として処理します。

収益の見越し

収益の見越しとは、当期の収益であるにもかかわらず、受取りが次期以降であるため当期の収益として処理されていないものを、決算において当期の収益として処理することをいいます。
収益として処理しますので、貸方に記入します。

また、次期以降に受け取ることができますので、この権利を未収収益という資産の勘定科目で処理します。
未収収益は資産なので借方に記入です。

なお、未収収益という勘定科目のほか、未収利息や未収家賃などを使用する場合もあります。

仕訳の確認

事例を使って確認しましょう。
【例10-2】を見てください。

【例10-2】
貸付金¥800は、翌年5月31日に返済することを条件に、×1年6月1日に貸し付けたものであり、利息(年3%)は元本返済時に受け取ることになっている。貸付金の利息について、決算において必要な仕訳をしなさい。なお、当期は×1年1月1日から×1年12月31日までの1年とする。

収益の見越し

図を見てください。

青い部分が当期の1年間です。
そして、赤い部分が貸付期間です。

利息を受け取るのは次期の返済時なので、決算日時点においては受け取っていませんが、貸し付けた日である6月1日から決算日までの7ヶ月間については当期に含まれているため、この7ヶ月にかかる利息について当期の収益として処理する必要があります。

7か月分の利息を計算すると、14円になります。
この14円を受取利息として処理します。

そして、利息はまだ受け取っていないので、未収利息として処理します。